影響力拡大を狙う中国:アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立意図は?

公開日: : 中国

Glen Canyon Bridge & Dam, Page, Arizona
by Thaddeus Roan

世界で1番の人口を持ち、2番目の国土を持つ中国。
膨大な人口と資源が効率的に活用されるのであれば、世界一の経済大国になるのはほぼ確実です。
実際、近年の中国の成長は疑う余地もありません。

経済的に力がついてくると、政治的にも大きな位置を占めるようになっていきます。
中国が経済的な側面から政治的な影響力を増やそうとしている施策の1つとして、アジアインフラ投資銀行(AIIB:Asian Infrastructure Investment Bank)の設立があります。

今回は、アジアインフラ投資銀行についてのお話です。
隣国がメキメキと力をつける中、日本のかじ取りは難しさを増していきます。

先進国が発展途上国に経済的な援助をするということ

現在、多くの先進国は何らかの形で経済的に発展していない国々を支援しています。
多くの場合、掲げているのは「貧困の撲滅」であります。

ただ、実際、何の利益もなく援助をするということは少ないです。
多くの先進国が援助をする理由は大きく2つあります。

1.海外市場の開拓
発展途上国を経済的に支援して発展させることで、自国で開発された製品などを売り込んでいく。

2.仲間を増やす
援助をすることで親近感を持たせ、国際社会で自国を有利にする。

このような理由で、先進国は発展途上国を支援するわけです。

日本が主導するアジア開発銀行

日本も主導してアジア開発銀行(ADB:Asian Development Bank)というのを1966年に設立しています。
この組織は、「貧困のないアジア・太平洋地域」を目指し、アメリカ、中国をはじめとして67か国からつくられています。

発展途上国では、輸送を効率的に行うために道路を作ろうとしても資金を調達できず実現できないことが多々あります。
もし道路を作れたとしたら、その道路によって様々な物を運び、お金を得ることが可能になるかもしれないのです。
そういった事情をよく調査し、資金を融資するのがアジア開発銀行の主な役割です。

中国はアジアインフラ投資銀行で影響力拡大を目指す

そして、いま、中国はさらにアジアインフラ投資銀行という日本が主導して設立したアジア開発銀行と似たような組織を立ち上げようとしています。
というのも、特にアメリカが既存のアジア開発銀行などで中国が大きなポジションをとることを嫌がっているからです。
既存の枠組みでは、影響力を発揮できないと見た中国が自ら別の組織を立ち上げようとしている、というわけなのです。

アジアインフラ投資銀行という組織がこれからどの程度の存在感を示すかは未知数です。
ですが、こういった形で中国が国際社会の中で影響力を発揮しようとする機会は今後増えていくと考えられ、日本は難しいかじ取りが求められているのです。

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