カダフィ大佐死亡:独裁体制について考える。

公開日: : 中東

最近、カダフィ大佐の死亡について検索していらっしゃる方が多いので、この点についてもう少し深くお話します。日本では我々が国会議員を選び、国会議員によって国のトップ(今は野田総理)が選ばれます。このように、一般の人々が政治への発言権を持つ政治体制を民主主義といいます。そして、我々は学校で民主主義は素晴らしい政治体制である、と教わります。しかし、本当に民主主義は素晴らしい体制なのでしょうか?今日はこの点について考えていきましょう!

民主主義のデメリット

民主主義は、農家の人、大工の人、医者の人、それぞれが政治に参加し、ダムを作るだとか、年金を払うとか、政府がやることを決定していこうというモノです。一見してとてもいい政治体制に思えます。しかし、民主主義にも大きなデメリットがあるんです。

例えば、TPP。最近、話題になっていて名前くらいはお聞きしたことがあると思います。(TPPについてはこちらで解説してます。)でも、TPPの全容を理解できてる人ってほとんどいないのではないでしょうか。皆、テレビでTPP賛成派が多いから、とかネットで反対派の意見を見たから、とかそういった理由で賛成・反対を決めてしまっていませんか?

民主主義の欠点として、話がうまい人の意見が通りやすいということがあります。皆を説得できるような話し方をする人の意見を皆信じるからです。しかし、話のうまい人の意見が本質をついていない場合も多々あります。話のうまい人が自分の利益のために騙していることだってありえます。(TPPで言えば、利益を得る経済界の人間は賛成し、TPPに賛成する主張を流そうと頑張っています。一方で、損を得る農業界の人間は反対し、TPPに反対する主張を流しています。どちらも自分のことだけ考えてるのではないか、という批判も成り立ちますね。)

独裁のデメリット

しかし、世界の多くは民主主義の国です。なぜこのようなことがおこるのでしょう?それは、欧米諸国が強引に民主主義化政策を行っているからです。欧米諸国は民主主義を絶対のものとして考えています。

欧米諸国がこれほどまでに民主主義を信じる理由は、独裁体制でひどい目にあってきたからです。独裁体制というのは、一人または少数の人間が政治を支配することです。そのため、もしも悪意を持った人が政治の中枢にいると悲惨なことになります。例えば、フランスでは農民は土地の持ち主である領主に収穫した農産物の大半を渡さなくてはなりませんでした。このようなトラウマがあるからこそ、欧米諸国は独裁政治は許してはいけない、と考える傾向が強いです。

再認される独裁体制

ところが、最近はまた独裁的な政治を再認する人もいます。それの理由は、中国の経済成長です。中国は、共産党という少数の人間が政治を支配する独裁体制です。世界で経済危機が起こる中、中国は経済成長を続け、不況からもすぐに脱しました。これは、共産党一党独裁だったゆえに思いきった政策がとれたからだという主張もあります。独裁体制は、賢明(頭のよく、誠実な)人がトップに立った時、ものすごい効果を発揮するのです。

NATOのリビア空爆

今回、リビアでカダフィ政権を倒すためにNATO(アメリカを中心とした欧米諸国の軍事同盟)は大きな役割を果たしました。NATOが反カダフィ派を支援した大きな理由は、カダフィの独裁を終わらせ民主主義にしようと考えたからです。果たしてこの行動は「正しい」のでしょうか。

正義というのは、一面的ではないのですね。

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