北朝鮮、金正日総書記死去

公開日: : アジア

北朝鮮国旗

昨年12月17日に北朝鮮の最高権力者であった金正日総書記が死去しました。日本で拉致問題のイメージが強いように、北朝鮮という国は東アジアの問題児といっていいでしょう。そのトップが亡くなったわけですから、東アジア諸国をはじめとした世界は大きな衝撃を受けました。しかし、なぜこのような「恐ろしい」国が生まれたのでしょうか。今回は、北朝鮮の誕生と北朝鮮の変化によって不安定化している現状について説明していきます。

北朝鮮はこうやって生まれた!

昔、朝鮮半島は大韓帝国という一つの国でした。しかし、日本がこの国を併合し日本の一部としてしまいます。その後、さらなる拡張を求めた日本は第二次世界大戦でアメリカ・ソ連などの連合軍に敗れます。日本は敗戦したため、朝鮮半島から撤退し、その後に連合軍のソ連(現在のロシア)・アメリカが戦後の混乱を抑えるために北緯38度線で朝鮮半島を分割し、統治しました。 ソ連とアメリカというのは、仲が悪いです。というのも、国の経済における考え方が違うからです。ソ連は物質的な豊かさを平等にするために経済を統制しました。例えば、パンは一人一日2個与えられる、というような感じです。一方、アメリカは機会を平等にするために経済を自由にしました。これは現在の日本社会と同じ仕組みで、大きな賭けにでて莫大な利益を得ることもできるが失敗して多大な損失を負うこともある、ということです。頑張ればパンを一人で10個貰えるかもしれないけれども頑張らなかった人、挑戦に失敗してしまった人はパンを一つも貰えなかったりする社会です。 このように国の経済における考え方がまったく違うので、アメリカ・ソ連どちらも朝鮮半島に自らの国の考え方を残そうとします。結果として、分割して統治していたまま二つの国を作ります。一つがソ連寄りの北朝鮮(正式名称は、北朝鮮民主主義人民共和国)、そしてもう一つがアメリカ寄りの韓国(正式名称は、大韓民国)です。

不安定化する現状

北朝鮮はソ連の後ろ盾を得ていましたが、1989年にそのソ連が崩壊してしまいます。その結果、ソ連の支援を受けていた北朝鮮の経済は悪化していきます。色々な改革を行いましたが失敗に終わっており、農作物の不作で多くの死者を出してしまいます。多くの死者を出したことで、国民の間で金政権に対する不信感を感じる者も現れます。 このような現状の中で金正日総書記が死去してしまい、後継者として最有力の息子金正恩は年齢も若く、権力基盤も脆弱です。いずれ、権力を求めて内部対立が起こるかもしれません。 北朝鮮内部で権力闘争が行われて一番困るのは、実は中国と韓国です。なぜなら、北朝鮮の政治が不安定化することによって北朝鮮から中国と韓国に亡命する人が大量にでることが想定されるからです。脱北者が大量にでれば、ホームレス化したり、風俗などの闇商売をおこなったり、治安悪化が目に見えています。 また、軍部が暴走して核兵器を扱うことも懸念されています。このように、朝鮮半島はまだ予断を許さない状況にあります。

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