尖閣諸島問題02:なぜ中国は尖閣諸島をほしがるのか?

公開日: : 中国

第一列島線と第二列島線
左の赤い線が第一列島線、右の赤い線が第二列島線

尖閣諸島についてセンセーショナルな報道が最近なされています。
尖閣諸島に上陸して、自国の国旗を掲げるといったことが行われていますが、それだけを報道してしまうと、感情的な面だけが動かされてしまうのでは、と私は思います。
前回は、日本中国両国の主張を紹介しましたが、今回はなぜ中国が尖閣諸島をほしがるのかという背景について軍事面・経済面・政治面から考えていきたいと思います。

軍事面:防衛ラインを構築したい

国家にとって、軍事力を持っていざというときに守ることは不可欠です。私たちは、長らく戦争を経験していないため実感があまりわかないのですが、戦争はいつ起こってもおかしくありません。そのようなときのために、各国はどうやって自国を防衛するか、ということを考えています。
中国も例外でなく、自国の防衛について考えています。中国は、戦争になりそうな相手国としてアメリカを考えています。アメリカと戦争する時に、どのように自国を守るか、ということを考え、第一列島線、第二列島線、という概念を考えました。(上の図を参照です。)
この防衛ラインを守るにあたって、尖閣諸島というのはとても重要な位置にあるのです。

経済面:日本の弱体化

日本はかつてアメリカに迫るほどの経済力を持っていました。しかも、少し前は、中国の経済力は非常に弱く、中国は経済的に日本に依存するしかありませんでした。かつての中国の経済は日本なしではやっていけなかったのです。このような状況では、中国は日本の反発を買うような行動は起こせませんでした。
しかし、今や中国はアメリカに次ぐ経済力を持ち、日本以外にもアメリカ・EUなど主要な国との経済的関係を強化しており、日本の市場を少し失うくらいではそこまでダメージがありません。そのため、強気な姿勢でいられるのです。

政治面:愛国無罪

中国では、反日教育が行われています。この理由は、中国が共産党による独裁政権であることを正当化するということなどが挙げられます。その結果、中国政府の管理できないほどに愛国心が高まってしまっているところがあります。
中国では、愛国無罪という言葉があります。これは、愛国心による行動ならば何をしても罪に問われないという意味です。反日デモなどが時々中国で行われますが、この中には中国政府への怒りを含めているものもあります。つまり、直接的には政府批判をできないので、反日デモという風にして、中国政府への批判をしているわけです。
この一環として、中国政府は日本に自国の領土を支配されているのに何もしないのか、というような主張がなされ、デモが活発化すると、中国政府もこれに応えざるを得なくなり、強硬姿勢を取らざるを得なくなってしまう、ということがあります。

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