格差社会、格差は止まらない!?

公開日: : テーマ解説

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残念ながら、格差の拡大を止めることはほとんど不可能です。これからますます格差が広がっていくでしょう。格差が広がる原因は、大企業の陰謀でも富裕層の陰謀でもなく、構造的な問題です。今回は、なぜ格差の拡大がさけられないのか、そして、格差が広がると何が問題なのか、我々個人にできることは何か、考えていきます。

格差が拡大する理由

池田信夫氏によれば、格差が拡大する理由は二つです。(「本物の格差はこれからだ(Newsweekホームページ)」より)

1.グローバル化

情報技術や運送技術の発達によって、単純な作業は労働賃金の安い国で行われるようになりました。例えば、家電製品の組み立ては手順を覚えれば誰でも簡単にできます。なので、企業は労働賃金の高い日本で作るよりも中国やベトナムなどで製品を組み立てよう、とします。同じことができるのに、あえてコストのかかる方法はとりませんよね?(もしとても愛国的な企業があって日本で生産していたら、海外の企業との競争に負けてしまい、結局企業はなくなってしまいます。) つまり、だれでもできるような仕事の賃金は、最も労働賃金の低い国と近づいていきます。企業の目的が金銭的な利益を求めることである限り、この傾向はずっと続くでしょう。

2.IT技術によるできる人の生産性の向上

一方で、コンピューターを使用することで、できる人の生産性は上がりました。例えば、自動車の製造を考えてみます。コンピューター制御による機械がなかった時代、10人で自動車を1台つくるのがやっとだったとします。しかし、コンピューター制御による機械を使うことで、1人で自動車を1台つくれるようになったとします。すると、コンピューター制御による機械を扱える人は、10人分の給料をもらえることになるわけです。 このように、だれでもできない、生産性の高い労働者がうまれ、彼らの賃金はウナギ登りです。

池田氏も言うように、国内では格差が広がりますが、国際的には格差は小さくなります。すなわち、国内の格差が拡大してくことは、全世界的には悪いことではないのかもしれません。

格差が拡大したら何が問題なのか?

では、格差が拡大したら何が問題なのでしょうか?能力の高い人が頑張って、たくさんのものを生産し、それに対して対価としてお金をもらう。資本主義の観点から言えば、こういったプロセスにはなんら問題がないと考えられます。しかし、問題もあります。大きな問題は以下の二つです。

1.格差の連鎖

親の所得が少ないと、子供に十分な教育を受けさせられず、子供も所得の低い職業につかざるを得なくなることが少なくありません。このようにして、社会の階層が固定化してしまう、というのは大きな問題です。これに対しては、政府などによる積極的な介入が求められるでしょう。

2.治安の悪化

今後、構造的に格差が広がっていきます。これはほとんど不可避である、と私は考えています。しかし、格差が増えると貧しい人たちは、不満を覚えるでしょう。「どうしてこんな貧相な生活をしなくてはならないのに、隣のあいつはとてもリッチな生活をしているのだ?」などと考えます。結果として、これは暴動へとつながる恐れがあります。ヨーロッパでも経済危機によって暴動が起こっていますが、それはいい例です。

我々個人ができること

最後に我々個人ができることを考えていきたいと思います。まず、現状として格差の拡大を止めることは不可能です。ですから、一人ひとりができる限り、貧困層にならぬようにし、格差の連鎖が続かないようにすることが精々です。貧困層に落ちないためにはどのようなことをしたらいいのでしょうか。当ブログでは以下の二つを挙げます。

1.知識をつけること

社会の現状をしってください。よく考えてください。このような現状で、世の中の動きを何も知らずに生きることは自殺行為です。知識をつけてもダメな場合もあります。けれども、知識をつければそれだけ貧困層にならない可能性がうまれます。

2.専門性をもつこと

グローバル化した経済で価値をうむのは、だれにも代替できない労働です。これはすなわち、高度な専門性を持つことになります。あなたしかできなく、社会的に必要なことがあれば、あなたはその労働によって大きな利益を得ることができるでしょう。

※一つの方法として、貧困を楽しむということはありえます。経済的に恵まれていなくても、楽しく生きればいい、そういう考え方もあります。 ※本記事のような考えは、一つの考えにすぎません。必ずそうなるとも限りません。記事によって生じたいかなる不利益も当ブログは負いかねます。 参考にしたサイト 格差は止められない!?格差社会に関する記事のまとめ

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