国際貿易の基礎知識1(GATT,WTOについて)

公開日: : テーマ解説

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国と国とが貿易する場合、色々な規則があります。自国の産業を守るために輸入を制限したりするためです。
しかし、色々な枠組みで国際貿易の取り決めがなされるため、少々複雑でわかりにくいです。
今回は、国際貿易の基礎的なところを解説していきたいと思います。

国際貿易の停滞が戦争を起こす。

今、スーパーに行けば様々な国でとれた野菜や果物があります。
グローバル化という言葉をどこかできいたことがあると思いますが、世界中で色々な国と国が貿易を行っています。
しかしながら、やはり国と国とが貿易すると衝突がおこることがあります。例えば、オーストラリアは国土が広いため農産物を日本よりもずっと安く生産できます。この安い農産物が日本に輸出されると日本の農業は壊滅的なダメージを受けてしまいます。そのために、関税という税金をオーストラリアからの輸入品につけて日本の農産物と同じかそれ以上の値段で売るようにさせています。この関税というのは、輸入する側の国が設定できます。昔はこの関税を自由にそれぞれの国が決められました。
1923年今よりももっとひどい不況になりました。イギリスといった先進国も不況になりましたが、これらの国は関税を使って、当時持っていた植民地(イギリスは昔インドなどを持っていました。)とだけ関税をかけず、他の先進国からの輸入には高関税をかけ、輸入をブロックしました。少しわかりにくいのでもう少し詳しく説明しましょう。
不況の時、給料が下がります。すると、皆モノを買わなくなります。モノが売れなくなると、モノを生産している会社で働いてる人の給料は下がります。とドンドン悪い状況になっていきます。(デフレ・スパイラルといいます。)そこでかつてのイギリスが考えた案は、植民地にモノを売り付けようというものです。植民地にモノを売り付けて、本国の景気を良くしようと考えたのです。そのためには、他の先進国からの輸入を禁止したい。しかし、あからさまには禁止にすることはできないので、めちゃくちゃ高い関税をかけてたのです。
このように植民地を持っている国は高関税で他国からの輸入を抑えて儲けたのですが、一方で当時力をつけ始めていたドイツ・日本といった国は、植民地を持っておらず、他の先進国に輸出もできなくなったため景気はどんどん悪くなっていきます。結果として、ドイツ・日本は植民地を広げるために第二次世界大戦が起こったと言われています。(あくまで一因です。)

国際貿易の規則を決める国際機関

第二次世界大戦後、このような戦争は二度と起こらないようにしないと、とお偉いさん達は考えました。関税をめちゃくちゃ高くして他国からの輸入を止めるようなやり方はしないようにしよう。国際貿易をもっと自由にしよう。そうすれば、戦争を起こしにくくなる。そう考えて貿易の自由化を推進するGATT(「ガット」と読みます。)ができました。
GATTは色々な国が参加し、貿易の自由化を進めようとしました。しかし、経済が発展してくると、モノだけの貿易以外も増えていきます。例えば、人の移動が増えます。移住する人も多くでてきます。このようなモノ以外の貿易も行われるようになり、そのためにはもっとしっかりした組織が必要だということになり、WTO(「ダブルティーオー」と読みます。、世界貿易機関とも言います。)ができました。色々な国が話し合って、国際貿易について一緒に規則をつくっていこう。そういう風になったのです。

このようにして、世界の国際貿易を自由化する動きが進んだのですが、次第に見通しが悪くなります。
この話については次回しましょう。

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