同性結婚は、社会の秩序を乱すのか?:米、同性婚承認へ

公開日: : アメリカ合衆国(北米)

the newly weds
by masterdesigner

同性婚は認められるべきなのでしょうか?
6月26日、アメリカの最高裁判所は、結婚を男女間に限定する法律を憲法違反とし、アメリカは同性愛者同士の結婚を承認する方向になりました。

同性婚というと、日本でもタブー視(あるいは無視)され、語られないことが多いです。
実際、国会でもこの問題が取り上げられたことはありません。多くの方にとっては、「どうでもいい。」ことかもしれません。
しかし、同性婚がなげかける問題は、我々が一般に信じている男女間の結婚という文化自体を疑うもので、国家の在り方をも問いかけるものです。

国家は、社会の秩序を守るため家族関係を規定するべきなのでしょうか?それとも、国民が自由に生きることを保障するべきなのでしょうか?
今回は、同性婚についてのお話しです。

そもそも同性愛者が結婚する必要があるの?

まず、この問題を考えるにあたって、真っ先に浮かぶのが、同性愛者は結婚する必要があるのか、という問題です。
愛し合う二人が同じように暮らすのを制限する法律は何もないじゃないか?現状で全く問題ないじゃないか?

その通り。
上記のような同性愛者の行動を規制する法律は全くありません。

しかし、「結婚」という制度がもたらす恩恵を彼ら・彼女らは受けられないのです。
例えば、パートナーが重大な病気に陥った時、治療方針を決めることや面会することができません。また、パートナーがなくなった場合、遺産相続を行うこともできません。どちらも結婚していれば、認められることです。

こういった法制度上の問題が多いため、同性愛者は結婚することを望むのです。

社会秩序が崩される?:同性婚反対派の意見

ただ、同性結婚を認めることに対しては慎重な意見もあります。

社会秩序が保てなくなってしまうという懸念が主にあります。(※1)
結婚の自由というのを押し進めて言えば、一夫多妻制などの現在禁止されている結婚形態についても議論し直さなくてはならなくなるかもしれません。さらに言えば、動物との結婚を認めてくれという人まで出てくる可能性もあります。

同性結婚反対派は、男女の夫婦がいて、子供が一人か二人いて、といった「標準的な」家庭が基盤となって安定的な社会を形成する、と一般に考えています。
つまり、同性婚という少数派を認めてしまうと、社会が逆に混沌としてしまうのではないか、ということです。

多くの人が自由に生きたいと思っていることでしょう。
誰も誰かから生き方を否定されたり、趣向を否定されたりすることを好みません。
自由を尊重するという考え方は、現代を生きる人であれば多くの人が持っていると思います。
しかし、一方で、ある程度の規則を作らなければ、集団として存続が危ぶまれる、という問題もあります。

この個人の自由と社会秩序の維持の線引きを、同性婚問題は投げかけていると言えるでしょう。

※1 キリスト教を信奉する欧米諸国では、宗教的な点から同性結婚に反対する人も多くいます。キリスト教では、同性結婚を認めないとするのが多数派を占めています。

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