私たちは富をどのように分ければいいのだろう?:富の再分配問題-賛成派と反対派

公開日: : テーマ解説

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by epSos .de

資本主義は、競争社会です。

資本主義は、誰に対しても平等にチャンスが与えられます。
つまり、誰でもどんな業種の会社を作ることができます。
しかし、一方で、資本主義は、結果の不平等を認めます。
つまり、失敗したらお金を失うし、成功すればお金を貰えます。

資本主義は、格差を生み出します。
豪邸でクラシックでも聞きながらワインを飲む金持ちがいる一方で、生ゴミをあさって飢えをしのぐ人たちもいます。
これっておかしいのではないか?と感じたあなた!
そこに、富の再分配問題があるのですよ。
富の再配分とは、お金持ちから貧しい人へ、税金を取ったりしてお金を移そうという試みです。

今回は、この富の再分配の問題についての賛成派、反対派の意見を見ていきます。

富の再分配を積極的にするべきだという主張

  1. 貧しさから抜け出せない(格差の固定化)
  2. 資本主義社会では、先に述べたように富める者と貧しい者がうまれます。
    富める者から貧しい者へお金が渡らなければ、その関係が固定化してしまう恐れがあります。

    どういうことかというと、お金を持っている人は工場をつくることができます。
    その工場で商品を生産することで、また儲けることができます。
    しかし、一方で貧しい人は、たとえ工場を運営する能力があったとしても、工場をつくるお金がないので、工場をつくれません。
    すると、能力や意欲があっても貧しい人は貧しいままになってしまうのです。

  3. 貧困は治安の悪化を招く
  4. また、貧困にあえぐ人が増えると、犯罪が増えると言われます。
    お金がなく、食べるものがなくなってどうしようもなくなれば、万引きをしてしまう人も増えることでしょう。
    強盗をしようと思う人も増えるかもしれません。

    このように貧しい人が増えると治安が悪化してしまうのです。

  5. 運によって人生が大きく左右されることになってしまう
  6. 才能があるかないか、あるいは、お金を持てるか持てないか、ということは、運によるところも多いです。
    確かに、努力によってお金を持てるようになることもあるでしょう。
    だから、努力によって多少の差がつくのは構わない。しかし、才能やビジネス環境など運の要素も大きいので、その差は最小限のほうがいい。ということです。

    年間100億円も稼げる人と年間100万円しか稼げない人がいたとします。
    100億円稼げる人は、確かに努力もあったから多めに貰ってもいいけど、運もよかったでしょ。
    運が悪かった、100万円しか稼げない人に少しはくださいよ、というわけです。

    能力や運があるあなたも、ちょっと想像してみてください。
    もしも、あなたに能力や運があるかないか、わからない場合に、能力や運によって大きな差がうまれる社会と、多少しか生まれない社会、どっちを選びますか?多くの人は、後者を選ぶことでしょう?

富の再分配は積極的にすべきでないという主張

  1. 富の再分配は、強制労働だ!(生産意欲の低下)
  2. 例えば、現在の税制では、年間100億円稼いだ人は、50%の50億円を税金として納めなくてはなりません。
    これはすなわち、働いている時間の半分を税金のために働いているということです。
    これって国による強制労働ではないですか?、とお金持ちの人は感じるでしょう。

    このように、富める者から貧しい者へお金を渡すことを行いすぎると、最終的には多くの人がさぼりはじめます。
    努力してお金を稼いでも全部稼がない貧しい人にもっていかれてしまうからです。
    結果として、みんな貧しくなります。

  3. 皆、同じ服を着ることになる(多様性の欠如)
  4. 富の再分配を進めすぎると、だいたい皆同じ年収になることになります。
    そして、多くの場合、上で述べたように皆働かなくなりますから、低所得者層に合わせて同じになります。

    すると、買えるものも少ないので、皆同じような服を着て、同じようなご飯を食べ、同じような家に住むことになります。ブランド物など、すごくいい物は買えません。

    そんな社会って少し味気ないのではないか、という主張もあります。
    いろんな服を着て、いろんなご飯を食べ、色々な家に住める社会のほうが幸せなのではないか、ということです。

  5. 国外にお金持ちが逃げる
  6. さらに、グローバル化は深刻な問題をつきつけます。
    現在では、他の国にいくことが容易になりました。

    なので、お金持ちから貧しい者に国がお金をどんどん渡すようになると、お金持ちは国を捨てる、という選択をとるようになります。

    ここに住んだら働いた分の50%を取られ、隣に住んだら10%で済む、としたら、あなたはどちらに住みますか?
    多くの人は、10%のところに住むと思います。

    このように、お金持ちが国からいなくなり続ければ、結局その国の経済が立ち行かなくなり、皆貧しくなってしまうことになります。

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