どうやって世界平和を達成するか?:国際連合(国連)と安全保障理事会(安保理)の仕組み

公開日: : テーマ解説

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by United Nations Photo

もしも警察がいなかったら、今よりもスリ・盗みなどの犯罪が多いと思いませんか?

国際政治の世界では、警察はいません。(無秩序)
では、国際社会で何をしてもいいか、というと現在では難しいのです。
その一つの理由は、国際連合(国連)という組織があるからです。
警察がないのに、国連はどのように世界の平和を維持しようとしているのでしょうか?

今回は、この国際連合と、国連の重要な組織、安全保障理事会(安保理)についてお話しします。

ならず者は、皆でやっつけよう!(集団安全保障)

国際連合という組織の仕組みは集団安全保障と呼ばれるものです。
これについて例を挙げて説明します。

まず、A君、B君、C君、D君がいたとします。
A君はけんかに強く、B、C君は普通、D君は弱い、とします。
D君が、かっこいいラジコンを持っていました。
これを見ていたC君は欲しくてたまらなくなり、D君を殴って、とってしまいました。
D君だけではC君に対抗できません。
このような時に、A君、B君がD君の側にたって、C君と戦う、という仕組みを集団安全保障といいます。
もしも、悪さをする国があったら、皆でやっつけよう、ということです。

現在、ほぼ全ての国が国際連合に加盟しているので、国際連合を敵にまわすことは世界を敵に回すことになります。

悪者はどうやって決める?(安保理の仕組み)

ここで、問題が生じます。
悪者、ならず者をどのようにして決めようか、というものです。
実際に、特定の国を攻撃するのは、お金もかかりますし、自国の兵士を死なせてしまう可能性もあります。

国際連合では、安全保障理事会(略して安保理といいます。)にて多数決で決定されます。
しかし、安保理には、全ての国が参加しているわけではありません。
さらに、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の五大国(※1)は安保理の重要な決定を拒否することができます。

なぜ、大国全部が同意しなくてはならないかというと、実際に攻撃する際に主力になりうるからです。
大国が一致することで、本当にならず者国家に対して攻撃を実行することができるようになります。

機能不全に陥りがちな安全保障理事会、独自に進むアメリカ

ただ、実際は、アメリカ、イギリス、フランスとロシア、中国で対立することが多いです。
アメリカ、イギリス、フランスとロシア、中国の価値観が違うということもありますが、
基本的には各国は自国の利益によって動くため、調整が難しいのです。

結局、安保理で合意が得られなくなることも多くなってしまいました。
しかし、圧倒的な軍事力を持つアメリカは、イギリスやフランスなどと共に、戦争を起こしています。
もちろん、アメリカもただ気に食わないからといって特定の国を攻撃するわけではありません。
その国の独裁者が、国民に対して残虐な兵器を使っていて、このままでは被害が拡大する、などといった理由で攻撃するのです。
このようなアメリカの国連を軽視する態度には批判も少なくありません。

※1 なぜ、日本やドイツ、イタリアが入っていないかと言うと、この国連という組織が第二次世界大戦の戦勝国によって作られたからです。 日本やドイツ、イタリアは、第二次世界大戦に負けてしまったため、国連で強い権限を持つことができなかったのです。

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