「限定正社員」は私たちの生活をどう変えるのか?:正社員と非正規雇用の間

公開日: : 政策

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by oatsy40

私たちは働かなくてはなりません。
では、どんな形で?
私たちの雇用形態に関する議論が進んでいます。

安倍首相は、「限定正社員」という制度を作ろうとしています。
この制度は今までの働き方に多様性をもたらそうというものです。

今回は、この「限定正社員」制度についてのお話です。

二極化する働き方:正社員と非正社員

正社員というと、すぐにイメージがわくと思います。
一般的にいうサラリーマン。
会社のために夜遅くまで一生懸命働く、という感じです。

より正確に言うと、正社員は、基本的に転勤や異動を断ることはできません。
東京から北海道に飛ばされようが、人事部から営業部になろうが、文句は言えないのです。
その代わりに、会社は正社員を解雇することは非常に難しいのです。
つまり、正社員は人生の大半を会社に捧げることを基本にしています。

一方で、非正社員とは、パートや契約社員などのことです。
労働時間は比較的短いケースが多いものの、賃金が低く、解雇も容易になされます。
会社や仕事をほどほどやりつつお金を貰うという気楽さがある一方で、将来の見通しがつかない不安定さがついてまわります。

正社員と非正社員の中間としての限定正社員:ポジティブな未来像

このように二極化する働き方を変えようと動いているのが今の政府です。
転勤がないなど非正社員よりも生活が安定し、賃金が高くなり、正社員のようにバリバリ働くわけでもない。
今の正社員と非正規雇用との中間の働き方をする層を作ろうとしているのです。
これが限定正社員です。

限定正社員がルール化されることで、いまの非正規雇用の人たちの一部が限定正社員となり、生活が安定する。
加えて、今の正社員の中でも、仕事ばかりの人生は嫌だ、と思う人が限定正社員となり、人生を楽しむ。
こんな未来を政府は想像しています。

使い捨ての隠れ蓑としての限定正社員:ネガティブな未来像

ただ、この限定正社員制度、懸念がないわけではありません。

限定正社員は、今の非正規雇用よりは雇用が安定するものの、正社員よりも解雇が容易とされています。
そのため、限定正社員の制度を知った会社は、限定正社員を今の正社員の代わりとして使い、必要なくなれば解雇するということが起こる可能性があります。
つまり、会社は自由に使える駒として限定正社員の制度を「悪用」するのではないか、というのです。

こうなってしまうと、結果として多くの人の雇用が不安定になってしまうかもしれません。

移りゆくこの世の中で、あなたはこれからどう働きますか?

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