ウイグル、チベットは誰のものか?:中国の少数民族問題

公開日: : 最終更新日:2014/05/07 中国

Potala Palace
by Michael Goodine

広大な中国の大地には、13億を超える人々が住んでいます。
日本が1億人程度ですから、人口の多さは歴然としています。
その日本ですら北海道から沖縄まで様々なひとがいるのですから、中国が多種多様な人々がいることは想像に難くないでしょう。

もちろん、巨大な中国は突然生まれたわけではありません。
いま中国と呼ばれている地に、人がたくさんいて、そこが中国と呼ばれるようになっていったわけです。
ただそれだけです。

そして、様々な人たちが中国という枠組みに組み込まれていく中で、多数派、少数派がうまれていくことになるのです。

中国は単一民族国家ではない

中国人といって、あなたが思い浮かべるイメージはどんな人ですか?

おそらく、あなたが思い浮かべる中国は、きっと中国的なものでしょう。
しかし、驚くなかれ、中国には中国的でない中国人がたくさん住んでいるのです。
ウイグルやチベットの人たちです。

一般的な中国人は漢民族と呼ばれ、人口の9割を占めています。
そうではない、中国的でない中国人は、ウイグル族、チベット族をはじめとして55の民族があると言われています。

漢民族なるもの

日本は国の周りが海に囲まれているのに対し、中国は隣の国と陸続きの国です。
中国のような大陸にある国家は、必然的に、隣国との争いになります。
中国も隣国を征服し、そして、様々な民族に征服され、現在に至ります。

今、中国で多数を占めいてる漢民族だって、初めから漢民族であったわけではありません。
様々な民族が混ざり合って、漢民族なるものがつくられていったわけです。

しかし、まだ、同質化していない民族が、現在中国に55あるというわけです。

独立を怖がる中国共産党政権

11億人も有する漢民族と比べて、中国の同質化していない民族は少数民族と呼ばれます。
しかし、少数民族といえども、そんなに少ないわけではありません。
たとえばウイグル族は800万人の人口を有しますが、ヨーロッパのデンマークは500万人程度で国家となっています。
つまり、少数民族の中でも国家として成り立つレベルの規模を持っている民族も少なくないのです。

ただ、中国政府としては1つの民族も独立させたくありません。
もし、1つの民族で独立を許してしまえば、連鎖的に様々な民族が独立をはじめ、収拾がつかなくなるおそれがあるからです。
そうなってしまえば、中国共産党政権の崩壊、中国社会は大混乱になってしまうでしょう。

ぶつけようのない不満を抱える少数民族の若者がすること

中国政府は、チベットやウイグルといった少数民族の住む地域に、都市を建設しています。
そして、漢民族を大量に移住させるのです。
こうしてだんだんと漢民族に含めていこうという意図なのでしょう。
もともと漢民族自体が様々な民族を内含していったわけですから、不自然ではありません。

しかし、少数民族の中には失われていく伝統や言語に対して危機感を持つものも少なくないです。
さらに、漢民族のほうがビジネスなどで優遇されることが多く、少数民族の中には貧困にあえぐ者も多いのです。

政治は、漢民族中心の共産党によって牛耳られていますから、政治によって何かが変わることはありません。
結果として、少数民族の憤りを感じた若者たちは、テロへと手を染めていくことになってしまうのです。

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