あなたも裁判官に!?:裁判員制度とは?

公開日: : 政策

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by Evonne

あなたは、人を裁くことができますか?

裁判というと、普通に生活している多くの人にとっては無関係なものです。
しかし、裁判員制度、というものが2009年より施行されました。
この制度は、抽選で選ばれた一般の市民が裁判に参加し、意見を言うものです。
つまり、裁判とは全ての人が全く無関係、というわけにはいかなくなったのです。

今回は、この裁判員制度についてのお話です。

裁判員制度はどうして導入されたの?

法律と照らし、真実を見極め、刑を確定するのは裁判官の仕事です。
法律の専門家が、もうすでにいるのに、なぜ私たちのような素人が裁判に参加しなくてはならないのでしょう?
理由は、大きく2つあります。

1.一般の人の声を判決に反映させるため

裁判を専門的に行う裁判官は、過去の事例などを踏まえ、刑を確定しています。
類似の事件の刑が、懲役3~7年であれば、その範囲で判決を出します。

しかし、この判決が一般の人の意識と違うのではないか、ということが指摘されていました。
こんな事件を犯したのに、これだけの刑で済んでしまうの?というような感覚がうまれてしまっていたのです。

そこで、一般の人が裁判に参加することで、この差を埋めようというのです。

2.一般の人々が司法に関心をもつため

また、普通に生きている多くの人にとって裁判は無関係なものです。
しかし、私たちの社会を維持するために、法律であったり、裁判であったり、というのは重要なものです。

そこで、実際に裁判に参加することで、司法についての認識、社会に対する認識を高めようというのです。

裁判員制度の運用

では、実際に裁判員制度はどのように運用されているのでしょうか?

まず、全ての裁判で、裁判員がいるわけではありません。
もし、全ての裁判に裁判員を導入するとなると、多大なコストがかかってしまいます。
そのため、重大な犯罪のみとなっています。

また、裁判員は、選挙の名簿をもとに抽選で候補者がまず選ばれます。
候補者に選ばれると、通知がきます。
この候補者の中から、事件ごとに抽選で裁判員の候補者が選ばれ、裁判員となります。

ひとたび、裁判員に選ばれれば、基本的に断ることはできません。
学生であったり、70歳以上であれば拒否することもできますが、仕事が忙しい程度では断れないのです。

裁判員制度の直面する問題

この裁判員制度は、数々の問題に直面しています。
大きなものは以下の二つです。

1.刑期が裁判員によってぶれやすい

裁判員も人間です。
一人一人価値観が違います。
たまたま、選ばれた裁判員の価値観によって判決が大きく影響されてしまうのです。
結果として、同じような事件なのに刑期が長かったり、短かったりしてしまう、と指摘されます。

しかし、裁判官が過去の例と比べて、刑期が長すぎる、短すぎるなどとして調整するような判決を下してしまえば、裁判員制度ってなんのためにあるの?ということになってしまいます。

2.裁判員になるコストが高い

先ほども述べましたが、裁判員に選ばれると、よほどのことがない限り、拒否することはできません。
さらに、殺人事件などであれば、状況を詳しく知ることとなり、精神的にダメージを負う人も少なくありません。
このような責務を国が負わせることは問題である、と指摘する人も少なくありません。


私たちの社会では、残念ながら争いというものが起きます。不幸な事件も起きます。
そうしたときに、どのように真実を見極め、償ってもらうか、ということを考える裁判はとても重要なものです。
その裁判に、新しい風を吹き込もうとしたこの裁判員制度、あなたはどう考えますか?

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