クリミア半島編入:ロシアの主張と各国の反応

公開日: : ロシア

Crimea on a stone map
by futureatlas.com

クリミア半島がロシアに支配されました。

日本はアメリカとの関係を重要視していますから、アメリカ・ヨーロッパの視点による報道が多くなされています。
ただ、ロシアも大義名分をもとに行動をしているのであり、全く理解できないわけでもありません。

そこで、今回は、ロシアによるクリミア編入について各国がどういった対応をしているのか、改めて見ていきます。

ロシアの主張

1.クリミア半島はもともとロシアだった

ロシアは1989年までソ連という国でした。
ウクライナもソ連であり、今回ロシアに編入されたクリミア半島もソ連でした。

ウクライナというのはソ連の中の一地域であったわけです。
そして建国当初、クリミア半島はウクライナという地域に含まれていなかったのです。

ウクライナ地域の権力者の支持を得る必要がある時があり、ソ連のトップがその時にクリミア半島をウクライナに属す、としたのです。
その後、ソ連は崩壊し、同時にクリミア半島を持ったままウクライナはソ連から独立しました。

ロシア側の言い分からすれば、クリミア半島はもともロシア領だったというのです。

2.現在ウクライナを支配しているのは、非合法に国家転覆した勢力だ

さらに、ロシアは現在のウクライナを支配している勢力を正統なものとしていません。

というのは、選挙によって選ばれた大統領が暴力的に引きずり降ろされたからです。 どんな理由があるにせよ、選挙によって選ばれた大統領を暴力的にやめさせるのが民主主義なのでしょうか?

3.ロシア系住民が脅かされている

そして、ロシアによる実効支配の直接の原因になったのはこれです。

クリミア半島はロシア系の住民が6割を占めています。

しかし、現在ウクライナを支配している政権は反ロシア的な政策を打ち出しています。
このようなことからロシア系の住民の安全が脅かされているというのです。

ヨーロッパ連合(EU)・アメリカの主張

ヨーロッパ連合(EU)やアメリカは、温度差はあるにせよ、ロシアに対し反発しています。

1.ロシアはクリミア半島を軍事的に奪おうとしている

他国を軍事的に侵略することがどうして許されようか、ということです。

ロシアの今の行動は全くの侵略行為であり、これを認めることはできません。

2.クリミア編入の住民投票は無効である

クリミア半島がロシアに編入される際、住民による投票が行われ、ほぼ100%が賛成だった、とロシアなどは主張しています。

しかし、この住民投票はロシアが支配を固めてから行われたものであり、信憑性に欠けます。

実際、歴史をひも解いてみても、軍事的に支配し、そして、形式的な住民投票を行い、領土に組み込むということはしばしば行われます。
住民の支持を得たのだから、正統でしょ?と他国に説明するためです。

このような住民投票をもとにした編入は無効であるとしているのです。

3.ブタペスト覚書に違反している

ソ連が崩壊したとき、ウクライナにはソ連時代につくられた核兵器がありました。

核兵器は使用されれば、甚大な被害をもたらすため、ロシアも含め、欧米を中心に廃絶しようとする動きがあります。

その中で、ロシア・アメリカ・イギリスなどは、ウクライナに対し、核兵器を破棄する代わりに、国の領土を守りますよというブタペスト覚書というものを交わしていたのです。
今回のロシアの行動は、明らかにこれに違反しています。

ややロシア寄りの中国

・中国は、歴史的・政治的背景を考慮すべき、とロシアを非難せず

中国は、ロシアの行動を認めることも非難もしていません。
むしろ、欧米によるロシアに対する制裁を対立を激化させるものとして、非難しています。

ロシアとしても、このまま欧米との対立が深まると国際社会で孤立してしまいます。
そうなったときに、中国との関係を深めるのではないか、という憶測がかなりあります。

もし、中国とロシアが協調した行動をとるようになれば、この二つの大国に接している日本は難しい状況に追い込まれることが懸念されます。

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