世界の富の分け方:政府開発援助(ODA)の本質的な難しさ

公開日: : 最終更新日:2014/07/03 テーマ解説

Old man on the bench
by Born.to.be.mild

世の中には、貧しい人と裕福な人がいます。
日本でも、家に住んでいなく、今日のご飯代にも困るような貧しい人もいます。

ただ、全世界を見渡した時に、日本は類まれなほど恵まれた国なのです。
大半の人が、一応ご飯は食べれ、雨風をしのげる家に住んでいます。

一日、100円も使えない人たちが世界人口70億の人々の中に12億人もいると言われています。
次のご飯をどう得るか、常に考えている人たちがたくさんいるわけです。

生まれた場所、家が違っただけで、こんなにも違いがうまれてしまう。
あまりに不条理なことです。

しかし、だからと言って、貧しい人々にお金をあげれば済む話なのでしょうか?
施しを与え、養ってあげればいいのでしょうか?

今回は、そんな難しさをはらむ、政府開発援助、ODAについてのお話です。

貧しい国を援助する

国内でも、貧しい人、富んだ人をどのように扱うか、どの国でも問題になります。
金持ち優遇だ、楽した者勝ちの社会だ、様々な主張がなされます。

ただ、貧しい人が頑張ろうとしているのに、お金がないために報われない。
そんな現状は、多くの人が手を差し伸べてあげようと思うのではないでしょうか。

国が、経済的に成長しようとする際に、必要なのは道路や鉄道、ダムなどのインフラです。
道路や鉄道がなければ、様々な材料を効率的に運ぶことができません。
ダムで水の量が調節されていなければ、工場だって建てることはできません。

道路や鉄道などは、作るのに多額の資金がかかります。
お金がない国がこうした大規模なものを自力で作るのはかなり難しいことです。

そこで、日本をはじめとし、ヨーロッパ諸国やアメリカなどの裕福な国々は、貧しい発展途上国を支援しようと考えました。
これが、ODA(Official Development Assistance:政府開発援助)と呼ばれるものです。

支援の方法は色々とあり、お金をタダであげることもありますし、低金利で貸すこともあります。
さらに、お金だけでなく、技術を提供することも支援方法としてあります。

そんなこといったって、今の生活も楽じゃない

貧しい国を支援するのだって、タダではできません。
お金が必要です。

そのお金、どこから来るのでしょうか?
私たちの国民の税金、あるいは国の借金である国債などから支払われます。

日本は裕福な国です。
裕福な国だからこそ、貧しい国を支援する義務があるのかもしれません。

しかし、一方で、正直そんな楽な暮らしをしている人ばかりではありません。
日本でスタンダードな生活水準を維持するには、かなりのお金が必要です。

自分たちの直近の生活が苦しいのに、他人に低利でお金を貸したりあげたりするなんて、御免だ。
財政難だなんだっていってるんだったら、こんなもん削って、もっと、自分たちのためにお金は使ってほしい。

このように考える人がいても不思議ではありませんし、実際そのような人は少なくないでしょう。

戦略的な援助?政策としての援助?

もちろん、いくら裕福な日本だって全世界に無限にお金をばらまけるわけではありません。
そして、日本政府の中の人だって、無駄にばらまけば、国民が怒るのはわかっています。

だから、対象を絞らなければなりません。
どこの国を支援して、どこは支援しないのか。

日本という立場に立てば、答えは自ずとでてきます。
日本の利益になる国、です。

ですから、日本は将来貿易相手になるであろう、近隣のアジア諸国を積極的に援助するわけです。

もちろん、このような戦略的な援助は日本に限った事ではありません。
どこの先進国だって同じです。
自国民に説明ができない援助は行えません。

国が国を支援するとき、大きな問題に直面します。
善意とはなんなのでしょうか?
私たちはどうやって自分たちよりも貧しい国と向き合っていけばいいのでしょうか?

私たちは、そんな問題に立ち向かっていかなくてはなりません。

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