天下りは悪なのか?メリットとデメリットのまとめ

公開日: : 最終更新日:2014/09/22 政策

MinistryOfFinance

国のために働いていた高級官僚が、職を辞し、関連する民間企業や独立行政法人などのポストに就くことを天下りと言います。
官僚としては、退職後の職を得られ、安心ですし、民間企業としても元官僚の属していた省庁と強いパイプを持てることになります。

メディアなどで天下りが取り上げられる場合、多くは「天下りは悪」という前提のもと話されています。
しかし、学者などの中には、天下りは必ずしも悪くはないという意見も少なくありません。

どういうことなのでしょうか。
今回は、天下りのメリット・デメリットについて考えていきます。

天下りのメリット

1.官僚組織の若返り
まず、メリットとして挙げられるのは、官僚組織の若返りです。
官僚という組織は、年功序列で、年次ごと階級が上がっていく仕組みです。
しかし、上に行けばいくほど、そのポストは少なくなっていきます。
つまり、あぶれる人たちがでてきます。
そうした人たちが、官僚組織にとどまってしまえば、優秀な若い官僚にポストが回らなくなってしまいます。
そこで、官僚組織では、出世できなかった官僚たちに早期退職をお願いするのです。
そして、出世できなかった官僚は、民間企業に天下るというわけです。
こうして、官僚組織の新陳代謝がなされることで、官僚組織が若返るというわけです。

2.能力の活用
また、官僚になる人には優秀な人も多いです。
さらに官僚時代につちかった経験や知識を、民間企業で活かして成功する人もいます。
そうした選択肢を全て狭めてしまっていいのか、という意見もあるのです。
加えて、比較的小さい企業に天下る例も多々あり、そういった場合、省庁と強いパイプを持ち、大企業などと渡り合えるようになる
といったことも指摘されています。

天下りのデメリット

1.汚職・癒着が起こる
官僚が民間企業などに天下った場合、最も懸念されるのは汚職・癒着です。
天下った官僚が、恣意的に天下った民間企業などに対し仕事をあっせんしたりするのです。
先輩官僚が後輩にお願いなどしたら、後輩もむげに断るわけにはいきませんから、汚職・癒着がおこりやすいのです。

2.無駄なポストができる
省庁では、天下る場所を作るために特殊法人・独立行政法人などを作ったりしていました。
特殊法人や独立行政法人は、民間に任せていたら行われないけれども社会的には必要なことをする団体です。
つまり、省庁の影響が強い団体です。
特殊法人や独立行政法人などを多く作ることで、ポストを作り、天下り先をつくっているわけです。
橋を造る際に、省庁が直接建設業者に依頼すればいいのに、特殊法人が間に入るなど、無駄も多く、批判されるわけです。

天下りは、汚職・癒着などをはじめとした多くの問題を含むものです。
しかし、一方で、官僚組織の若返りや、官僚の能力活用などいい面もあります。
どのような仕組みづくりをしたら官僚組織がうまく機能するのか、考えてみるべきなのかもしれません。

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