なぜ、国債の金利は上昇するのか?

公開日: : 最終更新日:2015/04/09 テーマ解説

Florence, Italy (Firenze, Italia)
By Francisco Antunes

金利の計算はややこしいもので、感覚と異なったりすることがままあります。

固定金利の国債などもそのいい例です。
1%の利率で固定された国債の金利が上昇することはあると思いますか?

ありうるんです。
どういうことなのでしょう?

今回は、国債の金利がなぜ上昇するか考えていきます。

そもそも金利とは?

お金を借りる時、返すお金は借りたお金よりも多く返しますよね。
すなわち、100円借りたら110円で返すというような。
この10円(=110円-100円)を利息とか利子と言います。
この利息で稼いでいるのが金融機関です。良く分かるのが、消費者金融です。
10万円借りたら10万5000円にして返すとかするでしょう。この差額の5000円が消費者金融の利益になるのです。

そして、金利とはどれだけ多く返すか、その比率を示したものをいいます。(利率とも言います。)100円借りて110円返すという取引の場合、利息は10円ですね。
100円のうちの10円が利息になったのだから、10/100で10%の金利といいます。(10/100は100分の10という意味です。)
100円借りて120円返す取引の場合は、利息は20円で金利は20%(20/100)となります。

なぜ、固定金利の国債の金利が上昇するのか?

国が借金をするとき、国債というものを発効します。
国債というのは、100万円借りたら101万円で5年後に返します、というような約束をかいた紙です。
国債は売ったり、買ったりすることもできます。

今、100万円を101万円にして5年後に返すA国の国債があったとしましょう。(100万円を借りて101万円返すのですから金利は1%です。)
この国債をBさんが買いました。
しかし、A国は財政がうまくいっていない、というニュースが流れます。
すると、Bさんはもしかしたら5年後にA国は国債返してくれないのではないか、と考えます。
そして、なら早く売って少しでも現金化しようと考えます。

こうしてBさんはCさんに99万円でこの国債を売ることにしました。
すると、Cさんは99万円で買った国債で101万円を貰えることになります。
この時の金利は、約2%(2÷99=0.0202…)となります。
初めは、金利1%の国債だったのに国債の価格が低下したことで金利2%に上昇するのです。

すでに発行した国債の流通によって金利が上昇すると、新たに国債を発行する際には同じかそれ以上の金利がつかないと売れません。
こうして国債の金利上昇が固定化されていくわけです。

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