第3セクター鉄道とは?:不採算路線は生き残れるのか

公開日: : 最終更新日:2015/03/16 政策

Railway crossing in Tsuwano, Japan
by lensonjapan

鉄道の会社と言えばJRです。
路線図を見ているとJRの駅はたくさんあります。
しかし、JRでない駅も少なくないのです。

JRでない駅は、どこが運営しているのでしょう?
民間企業(私鉄)が運営していることもありますが、それだけではありません。
第3セクターという組織が運営していることがあるのです。

今回は、第3セクター鉄道についてのお話です。

第3セクターとは?

では、第3セクターとはどういったものなのでしょうか?
第3セクターというものがあるからには、第1セクター、第2セクターがあると思った方、正解です。
第1セクターとは、国や地方自治体(都道府県や市町村)を言います。
そして、第2セクターとは民間の企業のことを言います。

第3セクターとは、これらの中間的な存在、半官半民の組織を言います。
国や地方自治体と民間企業が協力して資金を出し合って運営する組織のことをいいます。

鉄道を地元に残したいという思い

第3セクター鉄道とは、そのまま第3セクターが運営する鉄道ということになります。
鉄道の多くは、鉄道はJRあるいは私鉄、すなわち民間企業によって運営されています。
しかし、いくつかの路線は第3セクターが運営しているのです。

なぜ第3セクターが運営しているかというと、次のような経緯があるからです。
JRはいまでは民間の企業ですが、昔は国鉄(日本国有鉄道)という名前でした。
名前の通り、鉄道は全て国が所有していたのです。

国鉄時代に日本全国津々浦々に鉄道を敷設していきました。
しかし、車を利用する人が増えたりしたことなどから大きな負債をかかえ、次第に経営難に陥っていきます。

そして、この状況をどうにかせねば、ということになりました。
そこで、採算が取れない路線をバスに切り替えるなどして廃線しようとします。

経済的には鉄道を廃線したほうがいいのですが、地元の住民たちが鉄道を残したいと思うところも少なくありませんでした。
こうしてでてきたのが、地方自治体と地域の民間企業が共同して運営を行う第3セクター方式でした。

また、新幹線が開業すると並行する在来線は第3セクター鉄道となります。
理由は、採算がとれなくなる可能性が高いからです。
新幹線が開業することで利用者が流れ、在来線は収益が厳しくなることが想定されます。
JRが新幹線の費用負担のみならず在来線維持の負担を負うとなると、収益の悪化が著しくなってしまうため、第3セクターでの運営をすることになっています。

第3セクター鉄道がかかえる問題

ただ、第3セクターで鉄道を運営しているからといって採算が取れるわけではありません。
そもそも採算が取れないから廃止しようとしていたわけで、経営はかなり厳しいのです。
実際、多くの第3セクター鉄道は赤字が続いてしまっています。

結局、赤字によって運営できなくなり、廃線してしまうところもあります。
鉄道を残したいという地元の思いもはかなく消えてしまうことが多いのです。

関連記事

  • 2015/01/13 サイト名を「わかるニュース」に変更しました。

    2014/08/25 本サイトの記事が、日本語の教科書として使用されました。(Monty's Bridge to Tomorrow (モンティの明日への架け橋)のユニット8 (Unit 8 Energy)の11ページから13ページ)

    2014/01/13 サイトリニューアルを行いました。

  •  Author:あきひろ
     最新ニュースの中から話題のニュースを選び、できる限りわかりやすく解説していきます。「ここがわからない!」という点がありましたら、メールください!
     メールアドレスは、ak89newsあgmail.comです。(あを@に変えてください!)

PAGE TOP ↑