政権崩壊のウクライナで暴動(デモ)が起こっている理由

公開日: : ロシア

24.11.2013
by spoilt.exile

ヨーロッパのウクライナが、燃えています。
ウクライナのトップであるヤヌーコヴィチ大統領は、首都キエフから追い出され、事実上、政権は崩壊しています。

首都のキエフは、廃墟とかし、死者も多くでています。
なぜこのような事態になってしまったのか。
今回はウクライナでの暴動についてのお話です。

ヨーロッパにはEU(欧州連合)がある

本題に入る前にしっておかなくてはならないことがあります。
ヨーロッパには、現在、国家の枠組みを超えた組織があるのです。

EU、欧州連合、と呼ばれます。
普通、国は自国の経済政策や外交について決めます。
しかし、EUでは、イギリスやフランス、ドイツなどを中心にヨーロッパの複数の国が集まって、共通の経済政策や外交を行おうとしているのです。

ここで、特に重要なのは、EUは加盟国同士の関税がないのです。
関税とは、違う国から輸入したものに対する税金です。
通常、どの国も関税をかけます。
EUでは、この関税がEU加盟国同士だとないため、一つの国のように経済的な取引が行えるのです。

きっかけは、EU加盟の先送り

ウクライナは、EUには加盟していませんでしたが、加盟する方向で事が進んでいました。
というのも、経済的に発展しているEUに加盟することで経済が上向くと考えられたからです。

しかし、突然、ヤヌーコヴィッチ大統領はEU加盟を見送ると言いだしたのです。
これには、隣国ロシアの圧力が影響していると言われます。
(ロシアはEUに加盟していません。)

ロシアがウクライナを欲しがる理由

なぜ、ロシアはウクライナがEUに入るのを妨害したのでしょう?
理由は大きく二つあります。

1.ロシア側の経済圏に組み込みたかった
先ほど、EUは域内で関税がかからないと言いました。
一方で、EU諸国と他の国々が貿易をすると関税がかかります。
となると、多くの会社は関税がかからないEU域内との貿易を望むでしょう。

こうして、ロシアとウクライナとの貿易が少なくなってしまうことを恐れているのです。
実際、ロシアもEUに対抗して、近隣諸国と関税同盟と言われるものを結んでいます。
これもEUと同じように、加盟国同士は関税がないが、加盟国外とは関税を課す、というものです。

ロシアはこの関税同盟にウクライナを入れ、自国の経済圏に組み込もうとしています。

2.軍事的にウクライナが重要な土地
加えて、ロシアはウクライナに基地を持っており、軍事的な重要性も高いです。

さらに、もし、ウクライナがEU側へ渡ってしまえば、EUからロシアの首都モスクワはすぐ先となってしまい、戦争などの非常事態が起きた場合に非常に不利になってしまいます。

このような軍事的な視点からもロシアはウクライナを手放したくないのです。

ウクライナ分裂の可能性も?

EUにとってもロシアと同じようにウクライナは必要で、現在、ウクライナはロシアとEUの綱引き状態になっています。

さらに、国内も2分されています。
というのも、ウクライナの東側部分は歴史的にロシアの移民も多く、ロシアとの関係が強いため、ロシア寄りです。
一方で、ウクライナの西側部分は歴史的にヨーロッパ、現在のEUと関係が強く、EU寄りなのです。

このように真っ二つに割れている状況なので、国が分裂するのでは、という憶測も出てきてしまっているのです。

関連記事

  • 2015/01/13 サイト名を「わかるニュース」に変更しました。

    2014/08/25 本サイトの記事が、日本語の教科書として使用されました。(Monty's Bridge to Tomorrow (モンティの明日への架け橋)のユニット8 (Unit 8 Energy)の11ページから13ページ)

    2014/01/13 サイトリニューアルを行いました。

  •  Author:あきひろ
     最新ニュースの中から話題のニュースを選び、できる限りわかりやすく解説していきます。「ここがわからない!」という点がありましたら、メールください!
     メールアドレスは、ak89newsあgmail.comです。(あを@に変えてください!)

PAGE TOP ↑