戦争は技術によって規定されている

公開日: : 最終更新日:2014/07/07 テーマ解説

Men in the trenches
塹壕にいる兵士たち
by State Library of South Australia

あなたは戦争と聞くとどのようなイメージがあるでしょうか?
泣きわめく親子、燃え盛る街、悲惨なイメージが強いのではないでしょうか?

しかし、その戦争のイメージは、つい最近できたものにすぎないのです。
1000年前の戦争と現代の戦争は、全く異なる戦争なのです。

今回は、そんな人と人との争い方のお話です。

古来の戦争は、兵士によってのみ行われるものだった!?

昔の戦争は、せいぜい剣や槍といった武器によって行われるものが主流でした。
兵士と兵士がぶつかり合い、決着をつける、というのが戦争だったのです。

もちろん、兵士たちが征服した都市で略奪などをすることはありました。
しかし、基本的には兵士でない一般の人たちにとって、戦争はほとんど関係のないものでした。

戦争を変えた第一次世界大戦

戦争の形相が大きく変わったのは、1914年に起こった第一次世界大戦と呼ばれる戦争です。
この時期、技術が大きく進歩しました。

最も影響の大きかったのは、機関銃の登場でしょう。
機関銃とは、弾丸を高速で連射できる銃のことです。
とても強力な武器です。
特に、守りを固めるのに適しています。

さらに、銃撃から身を守るための溝を作る、塹壕というものが一般化しました。
塹壕を構築すると、その塹壕を超えることはかなり難しいのです。
そのため、戦況が膠着することになっていきます。

強力な守りによって、戦争が前線だけで進まなくなると、今度は武器を作る工場や武器を運ぶ鉄道などを攻撃するようになります。
正面突破が無理なのであれば、その補給路を断とうということです。
これは結果として、兵士でない民間人に多くの犠牲者を出すこととなります。

大量破壊兵器の登場、そして、国家内の戦争へ

その後、二回目の世界大戦を経て、人は核兵器をはじめとした一度に広範な地域を焦土とかすことができる兵器を生み出しました。
こうなってくると、もはや正面立って戦争はできなくなります。

もし、戦争を行ってしまえば、勝ったとしても多大な被害がでることは目に見えているからです。
結果として、国家と国家の戦争は少なくなったと考えられています。

しかし、今度は、国家の中からテロといった形で攻撃をしかけたりすることが増えてきました。
最近で言えば、ウクライナやシリア、イラクで争いが起こっています。
現在の戦争は、国家の中から、組織だった武力組織ができ、そして国家を攻撃するわけです。

果たして争いの火が消えるのを私たちは見ることができるのでしょうか。

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