今回2024年の東京都知事選挙は、予想を大きく裏切る結果となりました。というのも、小池百合子氏の再選は予想されたものの、最大のサプライズは、前安芸高田市市長、石丸伸二氏が得票数で蓮舫氏を上回ったことです。蓮舫氏は立憲民主党や共産党の支援を受けていたため、選挙前の世論調査では有利とされていました。しかし、結果は石丸氏の得票数が上回りました。
東京都知事選の得票数 上位10位まで2024年7月7日投開票
得票順位 | 氏名 | 得票数 |
1 | 小池百合子 | 2,918,015 |
2 | 石丸伸二 | 1,658,363 |
3 | 蓮舫 | 1,283,262 |
4 | 田母神俊雄 | 267,699 |
5 | 安野貴博 | 154,638 |
6 | 内海聡 | 121,715 |
7 | ひまそらあかね | 110,196 |
8 | 石丸幸人 | 96,222 |
9 | 桜井誠 | 83,600 |
10 | 清水国明 | 38,054 |
石丸ショックとは 都知事選でのサプライズ
石丸氏はSNSを駆使して支持層を広げ、「政治再建」を主張しました。特に、ユーチューブやX(旧ツイッター)での活動が目立ちました。ユーチューブのチャンネル登録者数は約29万人で、蓮舫氏の1万人、小池氏の3500人を大きく上回りました。このようなSNSでの積極的な活動が、若年層や無党派層の支持を集めることに成功しました。
参考記事:会員記事「石丸ショック」与野党に広がる 既成政党へ不信が露呈
わかるニュースの編集メモ
今回の都知事選挙は、既成政党への不信感と、新しい政治の風を求める有権者の声が反映された結果となりました。石丸氏のSNSを駆使した選挙戦略は、多くの若年層や無党派層に支持され、既存の政党が見落としていた層へのアプローチが成功しました。今後、既成政党はこの「石丸ショック」をどのように乗り越えていくのかが注目されます。特に、自民党や立憲民主党は新しいリーダーシップや政策を打ち出す必要があるでしょう。
石丸氏の得票が蓮舫氏を上回った理由には、既成政党への不信感が挙げられます。自民党幹部は「既成政党への不信の表れ。現状に対する不満が都知事選にもあらわれている」と分析しています。これは、多くの有権者が現在の政治状況に不満を抱いており、新しいリーダーシップを求めていることを示しています。
また、石丸氏は「国政の代理戦争をしている場合ではない」とし、小池氏や蓮舫氏を批判しました。これにより、彼のメッセージが無党派層に強く響いたと考えられます。
わかりやすいニュース用語解説
知事選(ちじせん)
都道府県の知事を選ぶ選挙のことです。
政治資金問題(せいじしきんもんだい)
政治家や政党が集めるお金に関する問題で、不正や不透明な資金の流れが指摘されることがあります。
無党派層(むとうはそう)
特定の政党を支持しない有権者のことです。
既成政党(きせいせいとう)
長い間存在し、すでに確立されている政党のことです。
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